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2013年11月 7日 (木)

本田の「個の力」発言以降凋落する日本サッカー

◆FIFAランキングも低下を続ける(9月、日本 42位に後退 )

W杯のアジア予選で勝利した後、祝勝会で、本田が発言した。
「僕たちはきずなはもともと持っている。だからあとは個の力を高めることだ」という趣旨の発言をしだ。その場の祝賀ムードは一変した。以来、日本サッカーは弱くなったような気がする。相手が強豪だったということもあるが、惨敗が続いている。以前、強豪国に対してもこんなに惨敗を続けることはなかった。

ザッケローニはイタリアサッカーを日本に根づかせようとしてきた。しかし、日本が前回のワールド杯でベスト16入りをして世界をあっと言わせたのは、岡田監督によるキズナサッカーだ。岡田監督はオシム監督を引き継ぎ、走るサッカーを根づかせた。ボールに関係しないメンバーも走り続ける。それによって相手が混乱し隙が生まれる。それを勝機につなげようとする。ボールが来る前に、見方を信じて走る、ボールと関係がない人も走る、それがきずなサッカーだ。相手を惑わせ、相手を疲れさせる。そこに勝機を掴かもうとする。
もともと日本人は走るのが得意だ。それも長時間走り続けること。マラソンが強い日本である。そして世界が驚くきずながある。この利点を生かしたサッカーをすることが日本の進む道である。

ところが、世界の強豪国のサッカーを見せ付けられたためか、短絡的に個の力だといいたくなる。しかし、個の力を言いだすと、走らなくなる、そしてきずなも緩んでしまう。それが、昨今の日本サッカーだろう。
ザッケローニは戦術はそのままで、選手を変えることを考えているようである。では日本人の個の力はどれほどのものか。本田はメッシではないとよく言われる。個の力では、本田も世界レベルとはいえない。このままでは、個の力もきずなもゆるんだサッカーで、 W杯は惨たんたる結果になるだろう。
日本のサッカーは明らかに落ちている。 Jリーグが経営危機にあるのもその表れだ。

◆日本の社会経済などあらゆる分野での問題も、サッカーと同じく個人の力とキズナの関係である

例えば創造力の問題。アメリカ流のイノベーションを求め、個人の力を重視した考え方がある。昨今、成果主義など、個人能力重視する考え方が広がっている。しかしこれは、日本人の特性に合っていない。日本人は、その長い伝統で、きずなを重視した考え方が染み込んでいて、個人能力主義に徹することができない。そのため、個人の力を思う存分発揮することが困難なのだ。
しかし、一つヒントがある。それは、 TQC (総合的品質管理)の成功である。 TQC はキズナカイゼン活動とでも言うべきチームワークの勝利であった。それは日本人の特性に合っていた。その結果、日本の製品はその高い品質で世界を席巻した。
昨今のイノベーション重視の中で、 TQC は影が薄くなってしまったが、 TQC のきずな発想法はこれからの日本に大きなヒントを与えると思う。きずな発想法をもっと磨いていくことが、日本の進む道だと思う。

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