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2013年8月16日 (金)

女性労働が成長戦略の柱というアベノミックスの是非を考える

◆主婦の発明相談から気付いたこと

私は、たまたまある主婦のアイディア相談を受けたことがあった。それは主婦の家事労働を効率化する発明だった。何しろ、家事労働の発明は、初めてだったので、戸惑ったが、これを機会に他の主婦業の発明を調べたり、家事労働そのものがどんなものかを調査したりした。そして、わかったことは、家事労働というのは、他の労働(市場労働)と全く異なる特徴を持っているということだ。その基本的なパターンは、道具を自家所有し,単一家族で家事を遂行すること。そして、この家事労働は家庭内の無償労働だということだ。
一方、市場労働は、販売される製品やサービスを生産するための労働で有償労働である。
では、無償の家事労働は、何も生産していないのだろうか。
主婦に質問してみると、みな「生産?」と怪訝な顔をする。生産しているものは何もない、家族に食事を作る、掃除をする、子育てをする、洗濯をする、などなど、いずれも家族に対するサービスだ。これは、家庭内のことで、無償の労働だ。だから、何も生産していないと、家族も、主婦本人も考えているようだ。本当に主婦は、何も生産してないのだろうか?
家事のアイディアの効果とは何なのか。主婦の発明を評価するのにこの事が欠かせない。

◆家事労働は家族の健康を生産している

よくよく考えているうちに、たどり着いたのが、「主婦の家事労働は、家族の健康を生産している」ということだ。主婦は、その家庭で、家事労働を行うことで、その成員の心身の健康を生産しているのだ。家事がおろそかになれば、家族の心身の健康は、保てなくなる。
しかし私たちは、この家事の重要な「生産」について意識していない。健康は、すべての業種の生産を支えている。こう考えてみると、家事は、すべての生産の基礎なのだということがわかる。

◆家事労働の本質のより深い研究が必要だ

様々な企業が主婦の家事労働を楽にするべく、様々な発明品を開発している。その結果、家事は楽になり、主婦は、市場労働に加わるようになったと考えられている。ところが、実際は様々な製品が開発されたにもかかわらず、主婦は、一向に楽になっていないというのだ。これは、家事の本質が十分研究されていないためであると考えられる。そういえば、政治家は、主婦は、暇になったと考えているようだ。だから、その楽になった分、外に働きに出るべきだと言うのだ。アベノミックスは、日本のこれからの成長は、主婦の市場労働参加にあると考えている。すると主婦の家事労働を本当に効率的で、楽にする必要があることになる。主婦の市場労働参加が、家事労働の手抜きで成り立ったのでは、何もならない。本当にそれが効率化され、家事が生産する「人々の健康」が生み出されてこそのものであろう。

以下次号に。

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