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2012年7月 3日 (火)

どうする日本(その五)グローバリズムの進展で重要になる和の文化

◆異文化コミュニケーションの時代

グローバリズムの進展で、異文化との交流はますます激しくなる。そのなかで、日本人は、もっと国際感覚を磨かなければならない、英語力を高めなければならないということが言われている。確かに、これからの時代は。異文化コミュニケーションが重要になる。では、国際感覚を磨き、英語力を高め、コミュニケーション能力を持てば、これからの日本はうまくやっていけるのだろうか。
ここで、最も大切なことが忘れられているのではないだろうか。
それは、和の文化である。我々日本人は、もうすっかり西洋化され、生活様式にしても、物の考え方にしても、西洋のそれを取り入れており、和というと、社会の片隅に保存されている脇役だと思っている。
和魂が意識されたのは、明治維新以来、太平洋戦争頃までのことであり、戦後は、急速に西洋化され、和魂の出る幕はなくなってきたはずである。
特に、昨今は、グローバリズムの進展で、欧米の社会システムとその考え方が、日本の隅々にまで浸透しており、もう和魂洋才というより、洋魂洋才に限りなく近づいているというのが現状ではないだろうか。

しかし、だからといって、日本人が西洋人になれるわけではない。欧米人には、日本人と日本社会は特異なものに見えるようである。日本人が、和魂を意識することがなくなっても、西洋人には、依然として異端の民族性が感じられるようである。この西洋人が感ずる日本の異端性に、日本人の個性があるのであろう。それは明治維新以来、和魂という言葉で表現されてきた精神性の一端なのだろう。
しかし、今日の我々は、改めて、和魂が何かと問われると、それを言葉で表すのは難しい。和魂がどんなものかは、むしろ外国人の反応から教えられることが多い。

◆アメリカでヒットした日本人歌手の「なぜ」

アメリカでヒットした日本人歌手といえば、スキヤキソングの坂本九と、夜明けのスキャットの由紀さおりである。彼らの歌には、日本人ならではの個性が強く表れているのであろう。
他にも多くの日本人歌手が、アメリカに挑戦しているが、目だった成果は得られず撤退している。
坂本九と由紀さおりは、国際感覚にすぐれ、英語力が堪能だったのであろうか。
否である。
両者とも、歌詞は日本語であり、日本人ならではの個性を強く打ち出している。まさに和魂洋才の成功であるといえるであろう。

これと同じことで、これからの日本が、イノベーション立国するためには、その個性「和魂」から生れる日本人ならではの発想が求められる。

グローバリズムの時代だからこそ、逆に、日本文化を見直し、和の感性を磨くことが大切なのである。だからといって、偏狭な日本文化論に陥ってはならない。日本人としての個性を伸ばしていくことが必要なのだ。たらざる処は、外国のよいところを取り入れることである。

◆ドラッカーの言葉を掲げよう

「今日の世界が求めているのは、単に西洋を模倣しただけのまがい物の日本の美ではなく、日本的に転化した日本の美である」
参照 『すでに起こった未来―変化を読む眼』 P.F. ドラッカー著 上田 惇生、 林 正訳 (1994)

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