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2012年6月16日 (土)

どうする日本(その三)日本の成功原理はもう通用しないのか?

◆「西洋を日本化した」日本人の底力

デミング博士の教えをもとにして、これを日本文化に適合したTQC(総合的品質管理)に昇華した日本人の底力を思い出したい。
それは、まさにドラッカーの言う「日本が行なったのは西洋の日本化だった」であろう。
歴史上、ほとんどあらゆる非西洋の国が、自らの西洋化を試みて失敗した。ところが日本は、西洋を模倣する西洋化を試みなかった。ドラッカーは「日本が行なったのは西洋の日本化だった」と言う。だから成功した。

黄 文雄著『日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか』
p.157~160 徳間書店(2011/5/31)

P・F・ドラッカー (著)上田惇生訳『歴史の哲学―そこから未来を見る (ドラッカー名言集)』、ダイヤモンド社 (2003/10/3) p.1~2

これが日本の底力なのだ。
ところが、グローバリズムの荒波の中で、日本のTQCが限界を見せてきた。そこで、日本は新しいマネジメント手法の導入に躍起となってきた。ブレークスルー・マネジメントの時代だ、或いはイノベーション・マネジメントだなどと言われて久しい。しかし、長く続く停滞は、こうしたマネジメントがうまく機能していないことを示している。

◆ここで、懸念されることがある

それは日本文化はイノベーションに向いていない。日本国民一人ひとりの意識改革が必要だなどといわれていることである。『イノベーション25』の中間報告では、国民一人一人の意識改革がなされなければならないことが書かれている。(p.51)

・「組織主義」から「個人能力発揮主義」へ
・「内向きの競争」から「世界との競争と協調」へ
・「自前主義」から「開放・協働主義」へ
・「失敗を許さない社会」から「失敗を活かす社会」へ
・「石橋を叩いて渡る文化」から「スピードを重視する文化」へ
・「同じ価値をもつ者の集まり」から「異との出会い、融合機会の増加」へ

また、『これまでの日本社会は、「ジェラシーの文化」、「行き過ぎた結果平等」、「横並び主義」などといった言葉で表現されてきた』とあり、その大転換が求められることが示唆されている。(p.6~7)

参照『イノベーション25』中間報告(2007/2/26)イノベーション25 戦略会議

「西洋文化を取り入れつつも、日本文化に適合させた新しいものをつくり上げる」という明治維新以来の「日本の成功原理」は、もはや通用しなくなったのか。
いよいよ、これまでの日本の成功原理である「西洋の日本化」から、「日本の西洋化」へという大転換が進められているようである。
しかし、この大転換が、なかなか進まないというのが現状であり、それが長い低迷の大元にある根本要因であろう。このまま西洋化路線を進めることが、本当に日本の復活につながるのか?
日本の西洋化は私達に何をもたらすのか?
日本には他に進むべき道はないのか?

以下次号で考えていきたい。

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