無料ブログはココログ

« 放射能予測データ非公表はもはや「事件」ではないか | トップページ | どじょうの政治の野田新内閣に金魚を救う政策を期待 »

2011年7月31日 (日)

もう放射能の体内被曝に自衛するしかない

◆恐れていた放射能の体内被曝が現実化してきた

放射能に汚染された牛肉が出回っている。
「長く食べ続けなければ問題ない」
というが、日常誰もが口にする牛肉だけに影響は深刻である。
「市販されている食品は安全です」
という当局の説明は完全に覆された。もう我々は自分でできる自衛策を行うしかない。
そこで、今回、これから問題になる半減期の長いセシウム137の自衛策について、まとめてみた。

◆なぜ怖いセシウム137

半減期の長いセシウム137は、汚染された空気や飲食物を摂取することで、体内に取り込まれる。体内に入ると血液の流れに乗って腸や肝臓にベータ線とガンマ線を放射し、カリウムと置き換わって筋肉に蓄積したのち、腎臓を経て体外に排出される。この間、ベータ線とガンマ線を放射し続け、体内被曝の原因となる恐ろしい存在である。

半減期30年というセシウムが体内に入ったら、もうお手上げと考えがちだが、セシウムは、新陳代謝で排泄されることが分かっている。実際には、100日から200日で体外に排出されるという。しかし、この間、ベータ線とガンマ線を放射し、体内被曝の原因となるため非常に危険な存在であることは間違いない。

そこで少しでも、セシウムの摂取を防ぐ自衛策を調べてみた。

◆1 食品の放射性セシウムを減らす方法

これまで、セシウム137の脅威にさらされた主な事例として、
1.86年チェルノブイリ原発事故での欧州の対応
2.87年、ブラジルで医療用放射線源のセシウム137事故、の二例が知られている。

チェルノブイリ原発事故では、その放射性物質にさらされた欧州ては、市民の日常的対応策が公表された。その中に、食品に含まれる放射性セシウム-137の量を減らすために、家庭でどのようなことができるかを簡単に説明した資料がある。

出典:スウェーデンの防衛研究所・農務庁・食品庁・放射線防護庁・農業大学が共同で発表している『放射性物質が落下した場合の食品生産について』
(Livsmedelsproduktionen vid nedfall av radioaktivaamnen)P.82より

[内容要約]

1.肉の放射性物質の除去

・マリネに漬ける
酸味の強いマリネ(マリネード)に漬けた上で調理すれば、肉に含まれるセシウムが80~90%減少する。
(マリネードとは、酢・ワイン・油・香辛料・ハーブなどから作る漬け汁のことである)

・茹でる
茹でると、牛肉ではセシウムの50~70%減少する。

・塩漬け
塩漬けだけでは、30%ほどしか減少しな。しかし、水に漬けて塩抜きし、茹でた場合は70~85%のセシウムが減少する。

・焼いた場合、燻製にしたり干したりした場合は、効果はない。

注:マリネや茹でた水は捨てること。

2.魚の放射性物質の除去

・茹でる
魚を丸ごと茹でると、セシウムの15~20%が減少する。
・魚を細かく切って茹でた場合、20~30%減少する。
・塩漬けにしたあと、水で塩抜きし、茹でた場合はセシウムが70~80%減少する。

注:茹でた水は捨てること。

3.野菜の放射性物質の除去

・湯通ししたり、茹でる
葉野菜であれば、外側の葉を取り除き、丁寧に水で洗ったり、湯通しする、または茹でることで、セシウムの10~90%を取り除くことができる。
人参やグリーンピースは、ゆがくか、凍らせた後に茹でて使用すれば、セシウムを50%減らすことができる。

注:茹でた水は捨てること。

4.キノコ放射性物資の除去

・たっぷりのお湯を沸かして軽く茹でる
キノコに含まれるセシウムの70~80%が減少する。水は捨てること

◆2 食品調理で放射性物質を減らす方法(NHKニュース9で紹介)
番組の要点は次のようであった。

1.野菜などの表面をよく洗い、土がついていれば、それもよく洗い落とす。

2.じゃがいもやにんじんなどの根菜や皮つきの果物は皮をむく。

土はマイナス性なので、プラスのイオンになるセシウムは土にくっつきやすい性質がある。土の付いた食品の皮をむくというのは、科学的に理にかなった方法といえる。

3.さらに茹でることによって、野菜の中のセシウムが出て行きやすくなる。
セシウムはプラスイオンになり水に溶けやすいという化学的性質をもっている。ですから、水洗いは食品のセシウムを取り除くのに有効である。
さらに、温度が高いと化学物質の水への溶けやすさが上がるので、茹でるとさらにセシウムを取り除きやすくなる。
(注意)ただし、ゆで汁中にはセシウムが含まれているので、これは必ず捨てなければならない。

4.食塩の利用

食塩(塩化ナトリウム)水には、食品中の水分を除く効果がある。そのため、野菜や肉を塩づけして、水で戻すとき、脱水する時、水に溶けたセシウムを取り除く効果がある。(先のスウェーデンの例では効果的に塩を使っている)

(注意)食品を漬けた塩水には、セシウムが溶けている。必ず捨てること。

5.酢の効用 

酢酸は、水素イオンを放出し、自身はマイナスイオンになるという化学的性質がある。そのため、プラスイオンになるセシウムとがくっつきやすい。
酢漬けなどにすると、食品中のセシウムが酢酸にくっついて、酢の中に溶け出し易くなる。
(注意)漬けた後の酢にはセシウムが含まれているので、必ず捨てること。◆◆◆3 食品中の放射能の除去率について

◆放射能除去のデータ

実際に、どれくらい放射能が除去できるかについて、詳しく調べたデータがある。

参考文献
財団法人
原子力環境整備センター
『食品の調理・加工による放射性核種の除去率』
1994年3月
財団法人原子力環境整備センター理事長福田俊雄
http://www.rwmc.or.jp/library/other/file/kankyo4_1.pdf

◆4 タウリンなどの含硫アミノ酸に期待が集まる

含硫アミノ酸という物質に、放射線被曝に対する生存率が高まる作用があるという報告がある。
それらは、
1.タウリン 
2.シスチン
3.システイン
4.MSM(Methyl-Sulfonyl-Methane)等である。

これらの中で、タウリンは、健康栄養として広く知られていて、摂取し易いので、有用と考えられる。

(タウリンを含む食品)

タウリンは食物の中では特に魚介類に多く含まれていると言われてい。
魚介類のなかでも特にタウリンを多く含んでいるのがカキである。カキには100g中に1000mgを超えるタウリンが含まれる。
次に多いのがタコで、100gあたり約900mg含んでいるす。
 他にもエビ、イワシ、サンマ、アジ、ブリなどにも多く含まれている。

【含硫アミノ酸】についての報告

大腸菌並びにマウスのγ線照射に対する含硫アミノ酸
誘導体の防護,増感効果に関する研究
川崎医療短期大学放射線技術科
西村明久 (指導:岡山大学医学部放射線医学教室 青野要教授)
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/file/16345/20100212043518/98_827.pdf

静岡県立大学 食品栄養科学部教授 横越英彦
http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine10.html

(内容抜粋)
「よく知られていることとして、放射線被ばくにより白血球の著しい減少が起こるが、その際、尿中タウリン排せつ量も顕著に増加する。放射線被ばくに対するタウリンの効果をマウスで検討した結果、生存率が高まったので、タウリンの防御作用が推測される。」

タウリン 輸液栄養ジャーナル(JJPEN)Vol.21 No.7
東京大学医学部附属病院 手術部 齋藤英昭
東京大学医学部附属病院 腫瘍外科 池田重雄
防衛医科大学 第1外科 橋口陽二郎
抜粋
「血中タウリン値が低下する病態として、手術侵襲、外傷、癌、敗血症、強力な放射線・化学療法などが知られている。われわれの検討では、術後合併症を発症した肝硬変依存肝切除術後やクローン病でも血中タウリン値が著明に低かった。
これらの病態ではタウリンの合成異常、体内需要の増加、外部からの供給の低下が相まって、血中タウリン値が低下すると考えられる。」

◆逃げているだけではどうにもならない

一旦、漏れてしまった放射能は、水も空気も大地も汚染している。土壌表面を削るなどの環境除染の試みもいろいろなされているが、あまりに広範囲に汚染された中で、今回の牛肉の放射能問題のように、どこから危険がやってくるか分からない。
これから長く、私達は放射能とかかわっていかなければならなくなった。ずっと逃げているわけにもいかない。これからは、各自が自衛策を持って放射能の体内取り込みをできるだけだけ少なくするしかない。

« 放射能予測データ非公表はもはや「事件」ではないか | トップページ | どじょうの政治の野田新内閣に金魚を救う政策を期待 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事