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2010年1月

2010年1月17日 (日)

民主党新政権天岩戸アメノウズメの仕分け踊り

◆「民主党新政権の科学技術予算見直し」はパラダイム転換の始まりかも知れない

「事業仕分け」は、イノベーション研究の筆者も政治主導の革新劇と期待していた。それは大方の国民の賛同を得たかに見えた、しかし、[科学技術予算の見直し削減」の仕分けには驚愕した。それは未来創造のイノベーション研究者の立場から、大きな危険性を感じたからだ。

当然、科学・学術界からブーイングの嵐.政府も見直しを迫られている。日本の国力の基礎[学術・科学技術予算」は増やすのが当然、減らすなんてもっての外」だ、イノベーションの未来が失われてしまう。

しかし、ここでちょっと、考え直してみよう。

◆パラダイム論で見る事業仕分け

仕分け委員はパラダイム論でいう「新人」なのではないか。だからこそ、こんな常識破りの即断ができたんだと思う。これがパダイムシフトの始まりではないのか。

かのパラダイム論のトーマス・クーンや、J.バーカーが言っていたことを思い出してみよう。
「パラダイム転換は、既存のパラダイムの危機の中で、その分野の新人が起こす。」
「旧来のパラダイムにどっぷり漬かった専門家にはパラダイム転換は起こせっこない。」
「専門家集団は新しいパラダイムの登場に激しく抵抗する。」

現代は、科学技術・経済主義という300年来のパラダイムの中にある。しかし、いま世界は危機の真っただ中にある。現今のパラダイムで果して数々の難問が解決できるのか、そのパラダイムが揺らいでいるかに見える。パラダイム転換が必要な時期に来ているのではないか。

そこでこのブログでは、専門家の科学者達に潰されそうな仕分け人達を、パラダイム革新論でサポートしてみたい。

◆「学術・科学技術費」見直しの意義を考える

イノベーションの基礎であり、聖域として予算が増やされてきた学術・科学技術関連分野であるから。その予算削減を非難する根拠はいくらでもある。それは専門家に任せることにしょう。このブログでは、やがてくる歴史的パラダイムシフトの視点から、科学技術のことを考えてみよう。
まず見直しの意義を次の四点で考えてみたい。

①見直しの第一の意義
科学技術至上主義のもと、誰もが疑うことがなかった聖域にメスを入れた意義は大きい。だからこれだけ大きな科学技術論議が沸き起こったのだ。改めて、専門家集団が信じて疑わない「科学技術」について考え直してみるチャンスだ。

②見直しの第二の意義
科学技術の常識「どんな問題も科学技術が進歩すればやがて解決して、豊かな未来が約束される」は本当か。見直してみよう。

③見直しの第三の意義
高度な科学技術がなければ経済成長できないという、科学技術と経済の関係を見直してみよう。

④見直しの第四の意義
国民の夢や希望、幸福に対する、科学技術の役割を見直してみよう。

◆科学技術関連予算の削減の第一の問題は、科学技術関連予算の多くが無駄あるいは見直しとされ、減額あるいは削除とされたことだ

このことについて、即座に多くの科学者から抗議の声が上がった。さすがに政府も、強い抗議に科学技術予算の復活はかることになった。しかし、スーパーコンピューターや新型ロケットなどこれまでの目玉の開発費まで大きく減額されている。科学技術は、これまで予算の聖域として、確保されてきたものだ。

それが今回なぜ無駄と判定されることになったのか。
ここでイノベーション学者の立場から、仕分け委員の考え方を推測し、そこにある問題を指摘したい。

確かに科学技術にはイノベーションの役に立たないものが多い、つまり無駄があるということは事実だ。というより、科学技術には、無理・無駄・斑の「三つのM」が揃っているということもできる。
こうした科学技術の否定的な見方が出てきたことは、現代のパラダイムの科学技術主義の綻びと関係することだ。

世界金融危機で、新しいパラダイムへの転換が求められるなかで、経済至上主義の道具となり下がった科学技術への見方は厳しくなってきた。

◆しかし科学技術の促進なしに未来は拓けるのだろうか

未来創造に欠かせないのが科学技術だと信じられてきた。だからこれまで科学技術基本法のもと、巨額の予算が使われてきたのだ。

しかし、今日の行き詰まりを見ると、科学技術基本法のもと、科学技術創造立国の目論見は、いったいどうなったのかと疑問に思う。識者は、科学技術は蓄積されたが、その多くはイノベーション未達だという。多くの科学技術が社会・経済に役立っていないということだ。あるいは、社会・経済に役立たない科学技術ばかりが蓄積されたということにもなる。
このことを、次回でさらに詳しく考えてみょう。

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