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2009年3月

2009年3月19日 (木)

未来の成長力強化のために(シリーズ1)「日本型イノベーション・モデル」を磨き上げよう!

◆米国追従のイノベーション・モデルでは未来が開けない

なにもかも米国追従できた日本は、イノベーション・モデルもアメリカに求めようとしている。それは、学者や為政者の多くが、日本の社会風土や個性はイノベーションに適さないと思い込んでいるからだろう。そこで、イノベーションのために最適化した社会をアメリカに求めようとしているのだ。

しかし、ここで考えてみよう。アメリカと日本では、あまりに、国民性、国民意識、社会風土などに違いがあり過ぎる。イノベーションのために、最適化された社会をアメリカに求めるなら、それは愚かなことだ。

◆アメリカはサラダボール型社会だ

アメリカは、多文化の融合社会だといわれてきた。一時は、新しいアメリカ人が、多民族が融合することで生まれるのだ、といわれていたものだ。しかし、実際には融合は起こらなかった。アメリカは、融合できなかった社会というべきだ。

現実には、多民族、多文化が融合することなく、住み分けている、というのが実情だ。このことが、よく、「サラダボール」に喩えられる。アメリカは、多民族、多文化のサラダボールなのだ。それぞれが、シャンとして、一つのサラダボールに盛り付けられている。その微妙なバランスと緊張感、異との遭遇チャンスが、今日のアメリカの活力を生み出している。数々のイノベーションも、このサラダボール型社会が生み出しているのだ。

◆日本はムース型の融合社会

これに対して、日本は、長い歴史の中で、文化の融合が進んだ社会である。アメリカをサラダボール型というなら、さしずめ日本はムース型とでもいうべきか。

その日本の活力を、アメリカ型のサラダボール型社会を真似ることで実現しようとするのには、あまりに無理がある。アメリカを真似ることでは、良い結果は得られるはずがない。

未来の経済成長の原動力の「イノベーション・モデル」を米国に求めるくらい非効率なことはない。日本はこの米国型イノベーションの後追いをしようとしているように思える。

それは、安倍内閣時代に立案されたイノベーションの国家戦略「イノベーション25」に表れている。

ここに問題がある。それは、イノベーション促進に必要だという施策は、「日本の個性や風土が障害となるから、それを変えなければならない」といっているように思える。それでは、米国に追いつけるはずがないではないか。

イノベーション25が、掲げている例示をみてみよう。

『イノベーション25中間報告書より』

国民一人ひとりの意識改革

これまで、我が国においては、「官尊民卑」、「大企業崇拝」、「学歴重視」、「出る杭を打つ」、「「異」を排する」といった社会価値観が存在しており、これらはイノベーションの対極にあるとの指摘がある。

今後は、次のような意識改革がなされなければならない。
・「組織主義」から「個人能力発揮主義」へ
・「内向きの競争」から「世界との競争と協調」へ
・「自前主義」から「開放・協働主義」へ
・「失敗を許さない社会」から「失敗を活かす社会」へ
・「石橋を叩いて渡る文化」から「スピードを重視する文化」へ
・「同じ価値をもつ者の集まり」から「異との出会い、融合機会の増加」へ

これらはアメリカの風土であり国民意識ではないか。イノベーションのためには、本当に日本国民一人一人の意識をアメリカ型に変えなければならないのか。 

◆日本には日本のイノベーションがあった

日本には日本のイノベーションがあった。それが今日の日本の繁栄につながっているのだ。日本型イノベーションに自信と誇りを持つべきだ。その日本型イノベーションを促進するモデルを磨き上げるべきだ。

このブログでは、そうした日本型イノベーションの数々を紹介しながら、日本型イノベーション・モデルを追求していきます。

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